企業の社会的責任(CSR)とは?日本経団連のCSR推進ツールをわかりやすく解説
近年、企業の社会的責任(CSR)が重要視されていますが、その具体的な内容や取り組み方は分かりにくいと感じている方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、日本経団連が発表した「CSR推進ツール」を基に、CSRとは何か、そして企業がどのように取り組むべきなのかをわかりやすく解説します。
1. 企業の社会的責任(CSR:Corporate Social Responsibility)とは
CSRとは、企業が利益追求だけでなく、経済活動を通じて、環境、社会、そしてステークホルダー(利害関係者)に対して貢献していく責任のことを指します。
従来の企業活動では、利益を追求するあまり、環境破壊や人権問題などの社会問題を引き起こすケースがありました。
しかし、近年では、企業が長期的な成長を遂げるためには、持続可能な社会の実現に貢献することが重要であると認識されるようになり、CSRへの取り組みが活発化しています。
2. 日本経団連のCSR推進ツール
日本経団連は、企業がCSRを推進するための指針として、「CSR推進ツール」を策定しました。
このツールでは、CSRの6つの基本原則と、それぞれの基本原則に基づいた具体的な取り組み項目が示されています。
6つの基本原則
- コンプライアンス・企業倫理
- 情報
- 安全と品質
- 人権・労働
- 環境
- 社会貢献
具体的な取り組み項目
- コンプライアンス・企業倫理:法令遵守、倫理教育、内部通報制度の整備
- 情報:情報開示、対話チャネルの整備、情報セキュリティ対策
- 安全と品質:製品・サービスの安全性確保、リスク管理、品質管理
- 人権・労働:人権尊重、労働環境の改善、ダイバーシティの推進
- 環境:環境負荷の低減、資源の有効活用、環境情報開示
- 社会貢献:地域社会への貢献、ボランティア活動、寄付活動
3. CSR推進ツールの活用方法
CSR推進ツールは、以下の3つのステップで活用することができます。
- 自社の課題を把握する
- 具体的な取り組みを検討する
- 「CSR主要項目と参考事例」を参考に、自社に合った具体的な取り組みを検討します。
- 取り組みを推進・評価する
- 定期的に取り組み状況を評価し、必要に応じて改善します。
4. まとめ
CSRは、企業が持続的な成長を遂げるために不可欠なものです。
日本経団連のCSR推進ツールを活用することで、自社に合ったCSR活動を進めることができます。
今回紹介した内容は、CSRのほんの一例です。
より詳細な情報については、日本経団連のウェブサイト等をご確認ください。
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